menu

メダカの飼育法~初心者の飼い方~

クローンメダカをつくる

クローンメダカを作る第一過程

クローンメダカをつくる第一の過程は、紫外線を照射して核のはたらきを無力化した精子を、未受精卵に媒精し、卵を賦活することから始まります。
紫外線照射された精子の遺伝子は役に立たなくなりますが、運動能力はありますから、卵門から未受精卵へと入り込み、卵は受精のときと同様に透明になったものが生じます。しかし、父親からきた遺伝子がありませんから、大部分は発生を続けることができません。
そこで、母親由来の染色体を倍化して、何とかして二倍体をつくらなければならないのです。それが第二過程となります。

クローンメダカを作る第二過程

染色体を倍化するためには二つの方法があります。
ひとつは減数分裂の第二分裂に際して極体に向かうn個の染色体を呼び戻し、この染色体と卵母細胞の本来のnの染色体を合体させて2nとする方法です。
そして、もう一つは媒精後半数体のまま第一回の卵割を始めさせ、卵割の中期で染色体の分離を阻害して呼び戻し、二倍体をつくる方法です。

前者は媒精約2,3分後、後者は80,90分後に高温処理または高圧処理をすればよいのです。
このような処理を加えることによって母親由来の染色体だけからなる二倍体の胚が出てきます。

二つの処理の違い

この二つの処理には理論的にいって大きな違いがあります。
前者では異型接合の遺伝子が生じますが、後者では完全同型接合となります。当然クローンとしては後者のほうが良いことになります。

しかし、この方法は成功率が低く、たかだか5%くらいのものが孵化するに過ぎません。
そこで同じ遺伝子型を持つクローンメダカを相当数生産するためには、後者によってうまく孵化し、成魚にまで成長した魚を利用してさらに第三、第四過程の操作を行うのです。

第三・第四の過程

これまでの過程で得られたメダカは当然予想されるようにすべてが雌となります。
この雌から採卵するために開腹して卵巣を取り出すと、一回で貴重な親を殺すことになってしまいます。

そこで研究者達が考えたのは、別の元気の良いオスの輪精管を切断して精子を放出できなくし、この雄に性行動をさせて、貴重な雌に未受精卵を生み出させる方法でした。このようにすると、一匹の雌から同じ遺伝子組成をもった卵を毎日とることができるのです。

得られた卵を紫外線をかけた精子によって賦活させ、今度は数分間高温処理して倍数化させます。
このようにしてクローンメダカができますが、これまた当然全て雌となります。そこでこの魚の一部を取り、まだ稚魚のうちに雄性彫る尾門処理によって雄に変えます。そしてこれら同士を交配すれば、完全なクローンメダカを多数得ることができるというわけです。

手順は面倒ですが、メダカの特性を生かして作成に成功したこのクローンメダカは元気に泳いでいて、分子レベルの研究を含むいろいろの研究に利用できるようになっているのです。


おすすめアクアリウム用品通販サイト
メダカの臭い対策!お部屋が生臭い時にやる事!


関連記事

Top