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メダカの飼育法~初心者の飼い方~

メダカとカダヤシの競合

カダヤシの方が優れている?

少なくとも水温15度以上の環境では、メダカに比べてカダヤシやグッピーは、ボウフラやヘドロを食べる力が大きく、環境浄化の能力が優れているように見えます。
グッピーはその姿も美しいですが、低温耐性が若干弱いといえます。

亜熱帯地域はともかくとして、わが国では温泉の湧き出る地域や、一年中工場からの温水が排出されている限られた場所でなければ、冬を越すことができません。そこで数次にわたし、蚊の駆除を主目的としてカダヤシが移入されてきました。
ハワイやフィリピン、台湾なども同様な移入によってマラリアを減らすことに成功しています。

その反面台湾では、1980年代後半、現地で在来のメダカは完全に消滅したことが確認されているのです。沖縄においてもメダカは最初カダヤシに、次いでグッピーにその座を奪われ、今日では一部地域に僅かに生息地が残っているにすぎません。
沖縄に最初にカダヤシが入ったのは1924年から1935年の間で、その後のカダヤシによるメダカ侵略の様子は、研究者らによって詳しくしらべられています。

本州各地でもカダヤシはその分布を広げ、メダカは関東でも関西でも、大局的に見ると競争に敗退しつつあります。

強力なカダヤシ、しかしメダカも頑張る

カダヤシは環境順化の能力にすぐれ、食物摂取の点でもメダカ以上に雑食性で、小さい水溜りにでも住むことができ、卵胎生で、メダカの稚魚よりもずっと大きくなってから母体を離れるため、産卵場所を必要とせず、また稚魚・幼魚期の高死亡率を経ることなく、成熟も早いのです。

また、野外の観察でメダカとカダヤシの突き合いが実際におこり、カダヤシはメダカのヒレを傷つけ、水底に追いやる姿が確認されています。メダカは食物をとりにくく、また深いところを住処とするフナなどにも攻撃され、住む場所を失うということです。
ただ水温の低い期間はカダヤシの攻撃力は弱く、冬の長い地域では、メダカの方が生き残るようです。

関東地方での研究では、最近メダカはいくらかその勢力を盛り返す兆候もでてきているとのことです。地質学的な長い間に得たメダカの適応力にはまだあなどり難いものがあるといえるでしょう。
1980年代に奈良女子大の研究者達が、外国からは言ってきた動物によって昔からの動物相がどのように変化してきたのかを、多くの例で示し、その中でメダカとカダヤシの関係も扱われています。
大変興味深い内容で、これが「群集」の問題に多くの示唆を与えているといえるでしょう。いずれにせよ、日本列島に住み着いたメダカが、人工的に追いやられ、絶滅することのないような配慮が社会に求められているのです。


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