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メダカの飼育法~初心者の飼い方~

遺伝子導入メダカ

個体への遺伝子導入

遺伝子導入は個体のレベルでも用いられています。
遺伝子導入動物(トランスジェニック動物)というのは、他の種の遺伝子を人工的に導入された動物のことです。

1980年代後半に京都大学においてニワトリの遺伝子をメダカの受精前の卵母細胞のなかに微小な注射器で注入してから発生させ、メダカの胚の仲でニワトリの遺伝子を働かせることに成功しました。
マウスなどの実験動物では、他の動物の遺伝子を導入してその遺伝子を発現させることができるようになり、いわゆるバイオ技術の一つとして注目されはじめたのです。

時にはモンスターとして取り扱われたり、遺伝子操作技術の一部として、神の摂理に背く可能性を指摘する声があるのも事実です。
しかし、これは遺伝子がどのようにしてその機能を発揮するのかのしくみを探求する有力な手段として、発生学やガンの研究(ガンも遺伝子の働きの異常とも理解できる)などの基礎生物学にとって極めて重要な研究方法であり、また家畜にうまく用いれば、実用的に有用である可能性も高いのです。

しかし魚類では、産業的にも重要であるにも関わらず、トランスジェニック魚をつくって、その遺伝子を発現させることには成功していなかった。それがメダカについて初めて成功したのです。

魚類第一号となったメダカ

メダカが成功の第一号になるには、この魚が実験動物として多くの基礎的知見を持っていたことによります。
ことにその卵母細は直径一ミリ程度で、透明で、その核も直径が大きく、若い間は卵膜も柔らかく、注射針の侵入を許すのです。また、微小な注射方法(マイクロインジェクション)はわが国で発達した技術の一つで、メダカ卵については多くの経験者達も既に存在していました。

顕微鏡下での微小手術がわが国で進んだ背景として、彼らが微小手術用の機器開発という技術の面で尽くされた功績も大変大きいと言えるでしょう。ニワトリの水晶体をつくる淡白質の一つであるクリスタリンは魚類には存在しません。
そこでこのタンパク質をつくる元となるクリスタリン遺伝子をニワトリから取り出し、メダカ卵に注入して発生させ、もしも自然には見られないこのタンパク質がメダカの水晶体などに検出できれば、ニワトリの遺伝子がメダカの体内で機能を発揮したことになると考えられました。

このようにメダカについての研究と、水晶体の分子生物学の研究の両者がうまくドッキングしてはじめて成功の可能性のあるプロジェクトであったのです。


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