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メダカの飼育法~初心者の飼い方~

環境科学におけるメダカの存在

指標生物としてのメダカ

自然環境の状態は、そこにすむ生物の種によって、大まかに推定できることが多いと言えます。
陸水域においては、水温や水中に溶けている酸素の量や、水中の有害物質や有機物の量などいわゆる汚濁の程度に応じて、特有の生物が生息しているのです。一般に河川上流のきれいな渓流から、平野部の河川、そして池沼へと下るにつれて、代表的な魚種として、ヤマメ、アユ、コイ・フナなどが住み分けています。

メダカは平野部の池沼や田のみぞなどを代表する種で、水があまりに清ければ原則的には住みません。
しかし適応範囲が広く、塩分に対しても溶存酸素量に対しても、有機物汚濁、燐や窒素による富栄養化に対しても抵抗性が強い魚といえます。その意味では指標生物としてみた場合に、幅広い環境条件の下に生活しているという特徴を持っています。

メダカはその口の形からもわかるように、水の表面に落下してきた、カなどの小昆虫をよく食べますし、水中の溶存酸素の不足に対しては、表面近くに浮いてきて対応することが可能です。
この意味で習性が近く、競合関係にあるのが、アメリカ大陸から移入されてきたカダヤシ(蚊絶やし、タップミノー)です。また、メダカは本来希少種でもありませんから、わが国に古来から野生するメダカが環境の指標生物の一種として利用できることは間違いありません。
それに化学物質による汚染に対しても一般には抵抗性ではありますが、これらの汚染の指標として、どこまで有効であるかは今後よく研究されていく必要があるでしょう。

水質だけの指標ではないメダカ

最近メダカの減少が、環境破壊との関係で憂慮されています。
これは農薬などによる水質の汚染もその一因ではありますが、そのほかに、カダヤシなどとの競合や、水路のコンクリート化などにより産卵に適した水草のある流れのゆるやかな場所が少なくなるなど、生息環境の変化の影響が大きいと考えられます。

20年前にはメダカを食用にしていた山梨県で、1988年にメダカ全滅宣言がなされました。これも環境変化の一つの現れと言えるでしょう。
したがって、単に水質だけの指標と考えるわけにはいきません。むしろ流れのよどんだ場所もあり、卵をうむ水草などもあり、飼料となる生物もいるような、生態系全体の指標となるということができます。
メダカの住めなくなるような環境は、変化の少ない、人工的に管理れすぎた状況を一方では示しているのです。


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