メダカを飼いはじめた頃は、気がつくと「メダカが死んでしまっていた!」というのは珍しいことではありません。
自分が飼っているメダカは「出来るだけ長生きしてもらいたい!」と思う方も多いハズ!この記事ではメダカの寿命についてご紹介していきます。
一般的にメダカの寿命は1~2年と言われています。
しかし、それは野外などの自然に生きている(生息)メダカの場合です。
飼育環境が飼育者に管理され整っていればメダカは3~4年生きている事も珍しくありません。さらに、メダカの健康面やエサなどの栄養面、生活しやすい槽環境を維持できている場合には4~5年生きることもあります。
飼育しているメダカの寿命はどのくらい?
メダカの寿命の長さは、メダカの個体差や環境で変わってきます。
普通に管理されている環境で飼育しているメダカであれば、3年くらい生きていれば十分長生きしたと考えて良いでしょう。飼育者にしてみれば3年では短いと感じるかもしれませんが、メダカにとっては十分です。
もし、もっと長生きしてほしいと思うのであれば、「メダカのエサ」「水温」「水質」「環境」などに気を付ける事で4~5年は一緒に過ごせることもできます。
この場合は、飼育に慣れてきた場合にできることなので、初心者の場合3年を目安にしてみると良いでしょう。「3年しか無い!」とは考えずに「3年も生きてくれた!」と考える方がメダカ飼育も楽しくなります。
メダカは最高で何年くらい生きることができる?
メダカの専門家、ブリーダーや養殖家の方でも5年くらいが最長と言われています。中には6年生きたというケースも聞いたことがありますが、本当に奇跡に近いと考えられます。
普通の方の飼育環境であれば、4~5年生きたメダカがいれば自慢できる対象になります。
改良品種のメダカでは寿命はどのくらい?
ペットショップやアクアショップで売られているメダカは基本的に改良品種です。そのほとんどは飼育者が管理していれば2~3年は飼育することが出来ます。
ですので、改良品種のメダカでもそれほど寿命を気にせず飼育することが出来ます。
中にはもちろん、体質的に弱い品種もいますが、初心者の方はあまり気にしなくても大丈夫です。
飼育下のメダカが野生のメダカより長生きする理由
人に飼育されているメダカは、飼育者に愛情を注がれていれば毎日エサに困ることはありませんので、十分な栄養が確保できます。
また、水温や水質なども維持されること、天敵や外敵などもいないこと、病気の予防や治療ができることなどが要因となり、野生のメダカよりもはるかに長く寿命を延ばすことができるようになるのです。
一方、野生のメダカは天候や季節などの影響で十分な量のエサにありつけないこともありますし、エサを探している競争相手もたくさん存在します。そのため、必要な栄養分がいつも確保できるわけではありませんから、寿命も飼育個体よりずっと短くなるのです。
メダカを長生きさせるコツと死因の対策
メダカを長生きさせるためには、飼育環境の水質や水温を整えてあげること、栄養がしっかり取れるエサ、水槽周りでストレスを与えないことなどいくつかあります。
- 適切な水温
- 適切な水質
- 適切なエサ
- 適切な水槽環境
メダカが寿命まで生きれない主な死因
メダカが長生き出来なくなる原因がある事に、飼育者のあなたが気がつくことでメダカが死んでしまう事を防ぎ、長生きさせることが出来るようになります。
水温の急激な変化
メダカの死因として考えられるものとして、よくあるのが急激な水温の変化です。
人間に例えれば急に北極のような環境に飛ばされることや、真夏の車内などのような環境に置かれてしまうということと同じで到底耐えられるものではありません。
メダカは水温が急激に変わることがとても苦手で危険です。
真夏の日差しが日中ずっと当たっていると急激に水温が上昇し、メダカが弱り最悪死んでしまいます。
真冬の水温低下も緩やかであれば、メダカも耐えることができますが、急激に下がってしまうと弱ってしまいます。特に室内で暖房がついている部屋に水槽がある場合、寝る時間に暖房を消したことで急激に冷える場合には気を付けるようにしましょう。
水質の悪化
水槽の水が汚れる事で、メダカが弱る原因となります。また、水質が酸性かアルカリ性かで変わってくることもあります。
水質の場合、水槽に入っている石や流木に影響されることもあります。初心者の方はこの辺も気を付けた方が良いでしょう。
その他に水が汚れる原因として、エサの食べ残し、メダカの死骸、メダカの糞、長期間水替えや掃除をしていない事で水が汚れていくと、死んでしまう原因となります。
水槽の周りのストレス
実は、メダカもストレスを感じるもので、ストレスが多い環境では弱って死んでしまうことがあります。
例えば、エアーポンプの泡が強すぎて水流がずっと激しい場合、それだけメダカは体力を消耗してしまいます。人間でいえば24時間ずっと走っているのと同じです。
また、水槽のガラスをバンバン叩いたり、メダカを驚かせていることもストレスになります。メダカの水槽は出来るだけ静かな場所に置くのが望ましいのです。
産卵後のメスメダカは弱っている
メスのメダカは産卵後体力が消耗しているので、できるだけ静かに過ごさせるようにしたいものです。
自然界では産卵後に死んでしまうことも珍しくありません。それだけ産卵はエネルギーを使っているという事です。
ですので、メスのみ一匹で過ごせる環境が用意できるのであれば、そうしてあげるのが死なない環境となります。
産卵後に、他のメダカがいる環境に入れられてしまうと、オスのメダカに追いかけられたりしてしまう可能性もあります。
また、水流などが緩やかで、ストレスの無い環境に置いておくと良いでしょう。
メダカの寿命と病気のサインと兆候
メダカが病気になると死んでしまう確率が急激に上がります。
まず、病気になるということは体が弱っているということでもあり、水槽の環境が悪いという事にもつながります。
- 水温の急激な変化
- 水質の悪化
- 水槽の周りのストレス
この3つがあると、メダカが弱り病気になりやすくなります。
ですので、いつも飼育環境には気を配り、病気にならないように気を付ける必要があるのです。
メダカの寿命が来た時のサインと兆候
いくら飼育者が頑張ってもメダカの寿命がやってくる時が来ます。その時のメダカの様子にもいくつかのポイントがあります。
- 痩せ細ってきた
- 体にツヤが無い
- 泳がない、食べない
などが考えられます。
病気以外で寿命の場合、もう飼育者にできることはありません。ですので、静かに見守ってあげるのが良いのではないでしょうか。
まとめ:メダカの寿命は何年?長生きさせるコツと死因の対策
メダカは管理された飼育環境であれば、2~3年くらい生きることが出来ます。
環境が適切であれば、4~5年生きることもあります。
メダカを長生きさせるには「水質」「水温」「エサ」「水槽環境」に気を付けることが重要!
これらを参考に、出来るだけ長くメダカと過ごせるようになると良いですね。